W32TeX
based on
TeX Live 2021
and
Kpathsearch 6.3.3
( last updated on 2021/06/24 )
English page
Chinese page (thanks to Ma Qi Yuan and Liam Huang)

このサイトは、2021/06/24で更新が止まったW32TeX成果物を保存しています。
一般ユーザが使うTeX環境としてはTeX Liveが推奨されます。

[ ChangeLog ] [ tree.txt ]


簡易 installer

[ texinstwin.zip ]

(texinstwin.zip の中には、圧縮フィルタとして gzip に加えて、 bzip2 も使える tar が入っています。オプション文字は j です。 また、圧縮効率の高い lzma も tar から使えるようにしています。 lzma のオプション文字は Y です。更に xz と lzip も tar から使えます。 xz のオプション文字は J です。 gzip, bzip2, lzma, xz, lzip も入っています。この tar.exe はファイル名 から必要フィルタを推測するので、オプション文字を省略することができます。)

(zip ファイルを展開するプログラムがなかったら、 簡単なコマンドライン版の [ unzip.exe ] を入手して下さい。)

TeX をインストールするトップフォルダ (例えば c:/w32tex) に texinstwin.zip を展開します。 texinstwin.zip が c:/temp に入っている場合は次のようにすれば良いでしょう:

  c:
  cd \w32tex
  unzip c:/temp/texinstwin.zip

TeX をインストールするトップフォルダは

  c:/w32tex とか d:/usr/local とか e:/ptex
など何でも良いのですが、
  c:/Program Files/tex
のように途中にスペースが入っている名前は避けて下さい。 うまく動くようにみえる場合もありますが、 何らかの問題が生じる可能性があります。また漢字など、ASCII文字でないものがインストールフォルダ名 に含まれていると、pdftex や euptex など、重要な幾つかのバイナリが正しく動作しなくなります。 必ずインストールフォルダ名は ASCII 文字だけが含まれるようにして下さい。 ASCII 文字でない文字を含むフォルダの場合も、 ASCII文字のシンボリックリンクを作成して、PATH をその シンボリックリンクを使って再定義すると、正しく動作します。

次に,下記の必要なアーカイブを例えば c:/temp にダウンロードして

  c:
  cd \w32tex
  texinstwin c:/temp

とするとインストールされます。texinstwin コマンドの引数は,ダウンロード したアーカイブファイルが入っているディレクトリのフルパス名です。 このフルパス名にスペースが入っているとエラーになります。 最後に PATH に追加定義すべきものが表示されますから, OS 標準の方法で定義して下さい。 実行ファイルの存在するディレクトリを PATH に追加するだけであり、 他の環境変数は定義しないでもよいことに注意して下さい。

TeX をインストールしたディレクトリ(上の例では c:/w32tex) に入っている全ての EXE ファイルは、有用と思いますので bin ディレクトリ (上の例では c:/w32tex/bin) に移動しておくと良いでしょう。


最小インストール

latex.tar.xz LaTeX
mftools.tar.xz mktexmf, mktextfm, mktexpk and ps2pk
platex.tar.xz pLaTeX by Japanese TeX Development Community
pdftex-w32.tar.xz pdfTeX and jbig2.exe
ptex-w32.tar.xz pTeX by Japanese TeX Development Community
web2c-lib.tar.xz Basic library files of TeX
web2c-w32.tar.xz Binary files of TeX and its friends

標準インストール

最小インストールに以下を付け加えます。
datetime2.tar.xz datetime2 package for LaTeX
dvipdfm-w32.tar.xz DVI to PDF driver dvipdfmx
dvipsk-w32.tar.xz DVI to PS driver dvipsk
jtex-w32.tar.xz NTT-jTeX by T. Sakurai
ltxpkgdocs.tar.xz Documents on Basic packages for LaTeX
ltxpkgs.tar.xz Basic packages for LaTeX
luatexja.tar.xz luatex-ja package by H. Kitagawa et al.
luatex-w32.tar.xz LuaTeX
makeindex-w32.tar.xz makeindex programs (makeindex, mendex, upmendex)
manual.tar.xz Manual files
newtxpx-boondoxfonts.tar.xz newtx, newpx, and boondox fonts
pgfcontrib.tar.xz pgf, tikz tools
t1fonts.tar.xz Type1 fonts of cm, ams and others
tex-gyre.tar.xz tex-gyre and tex-gyre-math fonts
timesnew.tar.xz tfm and vf for TimesNewRoman and Arial (PFB)
ttf2pk-w32.tar.xz TrueType to PK driver
txpx-pazofonts.tar.xz TX fonts, PX fonts and mathpazo fonts
xetex-w32.tar.xz XeTeX by Jonathan Kew
xindy-w32.tar.xz Indexing system XINDY by Joachim Schrod
xypic.tar.xz xypic package

フルインストール

更に以下を付け加えます。
aleph-w32.tar.xz Aleph ( e-TeX 2.1 + Omega 1.15 )
biblatex-biber.tar.xz biblatex and biber.exe
cbfonts.tar.xz cbgreek font
cjkzr.tar.xz CJK package and various packages by T. Yato
context-doc.tar.xz Documents on ConTeXt by Pragma ADE
context.tar.xz ConTeXt by Pragma ADE
cweb-w32.tar.xz CWEB by D. Knuth and S. Levy and CTIE by J. Gilbey
dvi2ps-w32.tar.xz DVI to PS driver by T. Sakurai
dvi2tty-w32.tar.xz DVI to TTY driver
dvitools-w32.tar.xz dvidvi, dv2dt, dt2dv, dvipng, dvisvgm etc.
gregorio-w32.tar.xz Gregorio by Elie Roux et al.
latex-dev.tar.xz Package for tests of the pre-release version of latex
lcdf-typetools-w32.tar.xz LCDF Typetools by Eddie Kohler
luajittex-w32.tar.xz LuaJITTeX by Luigi Scarso
minitoc.tar.xz minitoc package
m-tx.tar.xz M-Tx preprocessor by Dirk Laurie
omegaj-w32.tar.xz Omega with Japanese support
otfbeta.tar.xz latest version of OTF package by S. Saito
plain2-2.54-w32.tar.xz text to TeX or NROFF translator
pmx.tar.xz pmx preprocessor for musixtex by Don Simons
pstricks.tar.xz PSTricks
pstoedit-w32.tar.xz pstoedit 3.75 by Wolfgang Glunz
psutils-w32.tar.xz PostScript utilities by Angus Duggan, Reuben Thomas
ptex-ng-w32.tar.xz ptex-ng by Clerk Ma
qpdf-w32.tar.xz qpdf by Jay Berkenbilt
sam2p-w32.tar.xz sam2p by Szabo Peter
t1utils-w32.tar.xz LCDF Type1 font utilities by Eddie Kohler
tex4htk-w32.tar.xz TeX4ht for Win32
texinfo-w32.tar.xz Texinfo with Japanese support
tiff2png-w32.tar.xz TIFF to PNG driver
ttf2pt1-w32.tar.xz TrueType to Type1 converter ttf2pt1
tuftelatex.tar.xz Tufte-latex package
txtutil.tar.xz End-Of-Line character changer
ums.tar.xz ums package by A. Inagaki
uptex-w32.tar.xz Unicode pTeX by Takuji Tanaka
utf.tar.xz UTF package by S. Saito
vf-n2bk.tar.xz Virtual fonts to be used by NTT-jTeX and dvipsk
xymtex.tar.xz XyMTeX package by S. Fujita

64ビット実行ファイル

OS が 64 ビットの場合、通常のアーカイブに加えて、サブディレクトリ win64 にある
全てのアーカイブをインストールして(ただし、LuaTeX は安定版の luatex-w64.tar.xz か
開発版の luatex-dev-w64.tar.xz のどちらか一つを選択する)、PATH に追加するものを

;$INSTALLDIR\bin64;$INSTALLDIR\bin

とすれば、殆どの実行ファイルが 64 ビットとなります。ここで,$INSTALLDIR とは,
TeX のアーカイブを展開したときのカレントディレクトリであり,例えば c:\w32tex とか
c:\usr\local\texdir\w32tex などを表すものとします。 WOW64 によるエミュレーション
ではなくなるので、若干パフォーマンスがよくなることが期待されます。この場合には
Ghostscript が 64 ビットであると仮定していますので、Ghostscript も 64 ビットのもの
(例えば gs9540w64full-gpl.exe) をインストールしておくようにして下さい。

XeTeX for W32

                       XeTeX for W32 のインストール方法

(1) TopDir/share/texmf-dist/fonts/conf に移動し、(つまりカレントディレクトリ
    とし) そこにある fonts.conf というファイルを編集します。編集するのは
    "Find fonts in these directories" というセクションだけです。
    そこにはデフォルトで、 Windows のシステムフォントディレクトリが
  <dir>c:/windows/fonts</dir>
    として入れてありますから、このままで良い場合は編集する必要はありません。
    ディレクトリの名前が違う場合には変更する必要があります。
    Windows のシステムフォントディレクトリの他に、追加したいフォントの
    ディレクトリがあれば、同じディレクトリ TopDir/share/texmf-dist/fonts/conf
    にある local.conf.dist というファイルの名前を local.conf に変更してそのファイルに、
    以下の例のようにして追加して下さい:

  <dir>c:/w32tex/share/texmf-dist/fonts/opentype</dir>
  <dir>c:/w32tex/share/texmf-dist/fonts/truetype</dir>
  <dir>c:/w32tex/share/texmf-local/fonts/opentype</dir>
  <dir>c:/w32tex/share/texmf-local/fonts/truetype</dir>

    なお、サブディレクトリは自動的に検索されますから、一番上のディレクト
    リを書いておくだけで充分です。

(2) コンソール上で
    fc-cache -v
    なるコマンドを実行して下さい。これはフォントディレクトリにある各ファイル
    をスキャンして、キャッシュファイルを作成するコマンドです。キャッシュ
    ファイルは、TopDir/share/texmf-dist/fonts/cache に作成されます。
    大きいフォントファイルが大量にあると、このコマンドは終了までに数分かかる
    ことがありますから、気長に他の仕事をしていて下さい。

以上でインストールが終了します。使用可能フォント名は、通常のものが使えます。
名前を見たい場合は、 fc-list : file fullname >namelist.txt とすると、 namelist.txt に記録
されます。ただし utf8 で記録されますから、もし shift-JIS で見たかったら
nkf -s namelist.txt >namelist.sj とすれば良いでしょう。

XeTeX W32 のサンプル を読む。
Acrobat などの PDF Reader が必要です。このサンプルは専用のパッケージを何も 使用していないので,日本語組版としては不完全な例です。 現在では優れたパッケージがあって,美しい日本語組版も可能です。


pLaTeX 用 GT フォントパッケージ

本田知亮さん、稲垣淳さんとの共同による、pLaTeX 用 GT フォントパッケージです。 GT フォント番号、Shift-JIS コード、代理文字(いわゆる嘘字)の、3 種類の 入力法をサポートしています。また、奥村さんによる新ドキュメントクラスにも 対応しています。ディスク領域に余裕がある場合には、 Omegaj パッケージを利用して、Type1 フォントを作成しておくと、 PostScript に Type1 フォントを埋め込み、質の良い PDF を作成すること も可能です。適当な一時ディレクトリで展開し、README.txt (Unix システム の場合には README.euc) を読み、それに従ってインストールして下さい。 gt200001.ttf と gt200009.ttf を Ver. 1.10 に、 gt200011.ttf を Ver. 2.32 にバージョンアップしなければいけないことに ご注意下さい。


GPL Ghostscript 9.54.0 バイナリ

Windows 用 gs-9.54.0 と gsview-5.0 について

gsview-5.0 は、gs-9.54.0 には対応していません。

GPL Ghostscript 9.54.0 の Windows 用バイナリのフルセットです。 本家との違いは、以下のようです:

1. -dWINKANJI なるオプションで、OS が認識する日本語 TrueType
   フォントや、日本語 OpenType フォントを使って、WindowsAPI 経由で
   PSを表示するという付加機能を持っています。
   但し,Ghostscript 9.54.0 では,TrueType フォントを使って,縦書き
   日本語も表示できるので,この付加機能は参考としての意味を持つだけに
   なっています。特別な理由がない限り,この付加機能を使う必要は
   ありません。
2. Resource/Init その他の内容をバイナリに含んでいません。

インストール法

1. gs9540w32full-gpl.exe  (或いは gs9540w64full-gpl.exe) を実行します。
   このとき,インストールディレクトリを決定して下さい。
2. C:\gs\gs9.54.0\bin と C:\gs\gs9.54.0\lib を PATH に付加します。
   ここで C:\gs の部分は、インストールしたディレクトリによって
   変化します。
3. CID フォントを持っている場合には、C:\gs\gs9.54.0\Resource\CIDFont
   にコピーしておきます。C:\gs の部分は、インストールしたディレクトリによって
   変化します。

   TrueType フォントのかわりに CID フォントを使いたい場合は
   C:\gs\gs9.54.0\lib\cidfmap で、/Ryumin-Light と /GothicBBB-Medium
   に関して記述してある部分を探して、それを

/Ryumin-Light      /HeiseiMin-W3 ;
/GothicBBB-Medium  /HeiseiKakuGo-W5 ;

   のように変更しておきます。C:\gs の部分は、インストールしたディレクトリによって
   変化します。うまく行かなかったら元に戻します。

なお,GSView-5.0 は gs-9.54.0 には対応していません。


GNU Ghostscript 7.07 W32 バイナリ

GNU Ghostscript 7.07 のバイナリです。オリジナルのものに付加して、 淺山和典さんによる Win32API ドライバを組み込んでいますので、 OpenType フォントや TrueType フォントなど、 OS が認識する任意の日本語フォントによって高品質な出力を 得ることができます。Win32API ドライバの仕様を拡張して、 Win32API で Bitmap データを得て、それを直接出力することができるようにし ており、これをデフォルトとしています。 GNU Ghostscript 7.07 には、gs-cjk team によって開発された技術が採用されており、他の Ghostscript における CID フォントと同じように、TrueType フォントを扱うことができるように なっています。従ってこの付加機能を使用しないでも、 日本語 ps、日本語 pdf を表示印刷できます。 Win32API ドライバが有効になるのは、オプション -dWINKANJI が指定された場合だけであり、それ以外の場合はオリジナルの 7.07 そのものです。 GSview 5.0 において

   Options -- Advanced Configure... -- Ghostscript Options
なるエディットボックスに
   -dWINKANJI
と書き込んでおくとよいでしょう。
1. gs707w32full.zip を展開したあと、インストールプログラム setupgs.exe
   を実行して指示に従います。
2. インストールディレクトリが c:/gs でない場合には、環境変数 GS_LIB
   の内容を
   d:\gs\fonts;d:\gs\gs7.07\lib;d:\gs\gs7.07\kanji
   のようにしておきます。最後の部分は Win32API ドライバによって参照
   されます。これで終わりです。
3. GNU Ghostscript 7.07 の Advanced setting を完成させます。ここで
   Advanced setting とは、CMap ファイルのインストール、手持ちあるいは
   フリーの CID フォントのインストール、各種設定ファイル
   (gs_res.ps, CIDFnmap など) の編集等を指しています。このキットを
   インストールすると、CIDFnmap に TrueType フォントを記述する場合、
   c:/windows/fonts、 c:/winnt/fonts は、見えるようになりますから、
   フォントファイル名だけを記述すればよくなります。なお、Win32API
   ドライバで使うフォントの設定は gs7.07/kanji/kconfig.ps
   を編集して行います


ispell-3.4.00 for Win32


ドラッグ and ドロップ platex


DVIOUT

TeX において必須の previewer としては、東京大学の大島さんに よる dviout for windows をお勧めします。
[CTAN の Dviout ディレクトリ] に最新の版があります。
(現在の最新版は dviout3184-inst.zip)。
Dviout for Windows には印刷機能は勿論、 他に非常に多くの機能が搭載されています。インストールした後、 HELP をじっくりお読み下さい。

Generic utilities


W32 utilities


Akira Kakuto